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海外テニス

「ケイと戦うために練習を積んでいた」錦織の棄権に戸惑うも、サチコに勝利したティーム。母国での連覇を狙う【海外テニス】

中村光佑

2020.10.28

急な対戦相手の変更に戸惑いながらも勝利を手に入れた第2シードのティーム。(C)Getty Image

急な対戦相手の変更に戸惑いながらも勝利を手に入れた第2シードのティーム。(C)Getty Image

 男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン/屋内ハード)は、1回戦で地元の英雄、ドミニク・ティーム(オーストリア)が登場。肩のケガで欠場した錦織圭に代わり、ラッキールーザーで出場したヴィタリー・サチコ(ウクライナ)を6-4、7-5で下し、2回戦進出を決めた。

 ストレートで勝利を飾ったものの、試合後の会見で「全く簡単ではなかった」と語った。「昨夜かなり遅くにケイ(錦織)と対戦しないと知り、相手がヴィタリー(サチコ)になったと聞いた。この数日間はケイと戦うために練習を積んでいたからね」と、錦織戦に向けて直前まで準備をしていたことを明かした。

「ケイとはすでに5回対戦していて、彼のことはよく知っている。でも突然、予選の2試合でいいプレーをしている、テレビで2分ほどしか見たことがないサチコと対戦することになったんだ」と、1回戦が難しかったと感じた理由を語った。その言葉通り、試合を通してブレークを4度許し、スコア以上に苦戦を強いられた。
 
 この1回戦についてティームは、「地元の観客の前でいいところを見せたかった」と、気持ちのコントロールが難しかったことを素直に話している。そして、「試合の締め方は良かったし、最後の方にかけてプレーが良くなっていったことをうれしく思う」と母国での連覇に向けて手ごたえをつかんだ様子だった。なお、ティームは2回戦でクリスチャン・ガリン(チリ)と対戦することが決まっている。

 今大会を欠場した錦織圭は来月2日から開催予定のパリ・マスターズの出場を取りやめた。日本人選手では、世界51位の西岡良仁が、繰り上がりでの本戦入りを果たすこととなった。

文●中村光佑

【PHOTO】攻守一体のプレーが魅力!逆転勝利でグランドスラム初優勝を果たしたティーム!
 
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