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海外テニス

「完璧に戻るのはまだ難しい」新型コロナ感染のディミトロフが戦線復帰へのつらい現状を吐露【海外テニス】

中村光佑

2020.08.02

元世界3位のディミトロフが1カ月以上にわたる新型コロナウイルスとのつらい戦いを振り返った。(C)Getty Images

元世界3位のディミトロフが1カ月以上にわたる新型コロナウイルスとのつらい戦いを振り返った。(C)Getty Images

 新型コロナウイルス感染から復帰を果たしたグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が、テニスのエキシビジョンマッチ「UTS(アルティメット・テニス・ショーダウン)」に出場。グループリーグ初戦をリシャール・ガスケ(フランス)と戦ったが、結果はセットカウント0-4で惨敗。約1カ月以上の休養を経てカムバックを果たしたものの、グループリーグ敗退が決まった。

 ディミトロフは6月にクロアチアで開催された『アドリア・ツアー』に出場したが、その後体調不良を訴え、新型コロナウイルス感染が確認された。奇しくもディミトロフはアドリア・ツアー参加者初の感染者となり、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)、そして大会主催者のノバク・ジョコビッチやゴラン・イバニセビッチからも感染が判明した。

 ディミトロフは海外テニスサイト『Tennis Majors』のインタビューに答え、新型コロナとの戦いを赤裸々に語った。

 感染後は「1カ月くらいずっと家にいた」と話すディミトロフ。さらに「正直、今回は自分に期待はしていなかった。長期間練習をしていなかったし、まだ高いレベルでプレーできる状態にはないことはわかっていた。徐々に体調は良くなっているけれど、完璧に戻るのはまだ難しいと感じる」と感染のつらさを伝えた。
 
 また、具体的な症状について、「呼吸も苦しかったし、何より疲れていた。臭いも味もしなかった」と語る。

 復調にはまだ時間がかかりそうだが、決して悲観しているわけではないようだ。

「本当に今はコートに立てることがラッキーなこと。またプレーできることに感謝しているし、やっぱりコートに出てきて、ライバルたちとしのぎを削るのは素晴らしいことだね」と話した。

 ディミトロフは今回のUTSへの出場に関して、「再開されるATPツアーに向けていい準備になった」と捉え、「今は本当に日々努力を積み重ねるだけだと思う。コンディションをうまく整えながらも、最終的には100%回復することを望んでいる」と語った。

 なお、ATPツアーは8月のウェスタン&サザン・オープン(8月22日~28日/ニューヨーク)から再開が決まっており、全米オープン(8月31日~9月13日/ニューヨーク)も開催される予定。一方、8月中旬に予定されていたシティ・オープンは中止を決定している。

文●中村光佑

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