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レッスン

サービスでよくあるアドバイスの落とし穴。間違った認識を修正し、正しいフォームで打とう/1【テニスレッスン】

スマッシュ編集部

2020.07.14

若手期待のヤストレムスカのサービス。肩のラインが斜めになっており、耳と腕は離れている。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

若手期待のヤストレムスカのサービス。肩のラインが斜めになっており、耳と腕は離れている。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 テニスのショットの中でもサービスのスイングは難易度が高く、個性的なフォームで打つ人もいる。だからこそ、色々なアドバイスを耳にする。しかしその中には、あまり意味のないものや、かえって上達の妨げになっているものもある。大森豊プロに、よく聞くアドバイスは、本当に正しいのか間違った常識なのか、教えてもらった。

■よく聞くアドバイス【耳をこするようにスイングする】

「腕を高く上げて“最高打点”で打たせるために、『耳をこするように振れ』とよく言われます。しかし、腕を真上に上げて肩を縦に回す動きは、関節の構造上無理があり、可動域が狭くなってスムーズに回せません」。つまり、これは間違った常識ということだ。正しくは、どうすればいいのだろうか。
 
「肩は、腕を横にしてこそ滑らかに動かすことができます。腕を肩のラインの延長上に伸ばし、前方に回していく『水平屈曲』という動きがサービスのスイングでは必要なのです。サービスでは、肩のラインを斜めに傾けることで、この水平屈曲を高い位置で行なえます。

 そうすれば、肩関節に負担がかからず、スムーズに動かすことができ、腕が耳をこすることはあり得ません。打点は最高より少し低くなりますが、高さよりも動きの効率性を優先すべきです」

 最も高い打点でボールを捉えたいあまり、身体を伸ばし切って打とうとすると、耳をこするようなスイングになってしまう。プロは高い打点で捉えているが、肩のラインが傾いていることに注目し、腕がスムーズに動くスイングをマスターしよう。

解説=大森豊(TENNIS SUNRISE校長)
国内ツアーのダブルスで優勝20回以上、JOP最高14位をマークした元プロテニスプレーヤー。引退後は香港ナショナルチームコーチを務め、現在は都内で自ら複数のスクールを運営する。豊かなアイデアとコツをうまく教える指導法が好評。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年9月号から抜粋・再編集

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