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NBA

ジョーダン、マジック、レイトナー…カレッジ史上最強プレーヤートップ15を発表!【Part.1】 〈DUNKSHOOT〉

大井成義

2021.03.27

ジョーダン(右)は3年時の1984年に主要個人賞を独占。レイトナー(左上)は、1991、92年に連覇を達成。ヘイズ(左下)は、68年にルー・アルシンダーにカレッジで初めての黒星をつけた。(C)Getty Images

ジョーダン(右)は3年時の1984年に主要個人賞を独占。レイトナー(左上)は、1991、92年に連覇を達成。ヘイズ(左下)は、68年にルー・アルシンダーにカレッジで初めての黒星をつけた。(C)Getty Images

 NBA入り後の成績は一切考慮せずに、カレッジ時代のパフォーマンスだけで選手を順位付けするとしたら、いったいどのような結果になるのだろうか。現地アメリカの各種メディアが発表するランキングを参考に決定した、カレッジバスケットボール史上最も偉大なプレーヤー15人を発表する!

■現地の各種メディアを参考にカレッジ最強の15人を選出!

 現地アメリカのメディア各社が発表したランキングを徹底リサーチし、入念にまとめ上げ、それに個人的な考えを若干盛り込み、様々なランキングの決定版を作成するというこの企画。今回は、“最も偉大なカレッジプレーヤー・ランキング〞に着手した。

 利用させていただいたのは、計10種類のランキング。これまで扱ったテーマに比べると、各メディアの結果はそれなりに似通っていたように思う。最長でも4年、その間に残した実績や活躍度、インパクトのみが判断材料になるわけであり、すべてが凝縮されているぶん、白黒はっきり付けやすいのだろう。
 
15位/マイケル・ジョーダン
(ノースカロライナ大/1981~84/SG)
 カレッジバスケットボールの歴史において“ザ・ショット”と言えば、1982年のNCAAトーナメント決勝でジョーダンが決めたジャンプショットのことを指す。

 過去81回行なわれた決勝で、最も劇的なシュートのひとつとされているが、もしあれを決めたのがジョーダン以外の選手だったら、ここまで語り継がれることはなかったはずだ。壮大なジョーダン物語の幕開けを飾る一撃だったからこそ、伝説となっているような気がする。

 個人記録だけ見れば、ジョーダンが大学時代に残した記録はさしたるものではない。平均17.7点は、今回のランキング15人中、下から3番目。だが、それには理由がある。ノースカロライナ大のHCが、ボールのシェアを第一義とし個人プレーを極端に嫌うディーン・スミスだったからだ。つまり、ジョーダンは点を取りたくても取れなかったのだ。

 3年時ですら、チームのスコアリングリ―ダーでありながら平均19.6点。『ESPN』のインタビューで、元NBA選手のダーネル・バレンタインは「もしスミスHCがグリーンライトを出していたら、ジョーダンは平均40点取っていただろう」と語り、同時代にカレッジでプレーし、後にNBAでも活躍したジョニー・ドーキンスは、「“ジョーダンを20点以内に抑えることができるのはディーン・スミスだけ”」というジョークが当時流布していたよ」と述べている。

 HCがスミスでなかったら、もしくは別の強豪大学でプレーし、NBA時代と同様に驚異的な個人記録を残していたら、ジョーダンはこのランキングでもトップ数人の中に入っていたかもしれない。
 
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